DAHON Route カスタマイズ #07 ホイールを組む


ぽんたです!いよいよホイール組みに取り掛かります。

その前に繰り返しWARNING! ワタクシぽんたは言わずもがなのドシロウトであります。使う道具からやり方までいろいろテキトーだったりしますので、作業に関しては冷やかし半分でご覧ください。

ということでまずは、ホイール組みに使うものをご紹介。

使用するハブ、リム、スポークなどは、前回までの投稿でご紹介したとおりです。振れ取り台は自作のものを使います。いい加減きちんとしたものを買おうと思いつつ、ずるずると今日まで来てしまいました。当初はホイールのセンターもこれで出していたため、最初のセッティングに30分以上もかかる有様でしたが、のちにセンターゲージだけは購入したので、現在はさほど神経質にならずにセットしています。

ニップル回しはパークの赤、ニップルを差し込むツールは爪楊枝を利用。スポークプレップ的なものは持ち合わせていないため、ねじにミシン油を差してその代わりにします。 組み上がって一晩おいてからニップル部分をクリーナーで脱脂するという方法です。このやり方の是非は不明ですが、これまでとくに不都合はありませんでした。センターゲージは小径対応のミノウラのものを使います。

スポークを編む!

それではさっそくいってみましょう! 最初はフロントホイールです。












無印ハブでラジアル組みとくれば悩むポイントはありません。フランジの外から内にスポークを通して、そのまま放射状に組んでいくだけです。ねじ山が隠れる(あるいはひと山残す)ところまですべてのニップルを回したらいったん完了。この時点ではまだ少しガタガタしています。振れ取りとセンター出しはあとでまとめてやろうと思います。

つづいてリアホイール。












ドライブ側(DS)は交互にスポークを通します。反ドライブ側(NDS)は、穴ひとつおきにラジアル組みのやり方で通します。最初にDSを2クロスで組み、そのあとNDSをラジアルで組みます。こちらもねじ山が隠れる(あるいはひと山残す)ところまでニップルを締めておきます。通常とは少し違う変則組みながら、作業自体はとくに難しいところはありませんでした。

振れを取る!

前輪後輪ともスポークを編み終えたところで、振れ取り台を組み立て、ホイールをセットします。角パイプ類をバイスで固定する構造のため、最初のセッティングに手間がかかります。 しかしいったん固定すればあとはガッチリ動きません。

まずはニップルを均等に少しずつ締め込んでいきます。スポークが固く張ってきたら、最初にタテ、次にヨコと振れを取っていきます。さらにスポークテンションが上がってきたところで、 センターゲージを使ってセンターを確認、リムが中央にくるよう調整します。

リアホイールから。








フロントホイールも。








ここでちょっとした問題が発生。フロントホイールのセンターを確認しようとしたら、ゲージのロックナットに当てる部分がハブに届きません! 74mm幅には対応していないようです。

やむを得ず、手近にあったナットを両面テープで貼り付けて下駄にしました。例の右ワン外しの際に使ったナットですよ。意外なところで役に立つものですね。


右往左往しつつも振れ取りとセンター出しが完了。これまでに組んだいくつかのホイールと比べると、タテの振れを取る作業に少々手間取りました。

ワインマンのこのリム(DA17)ですが、ALEXRIMSのDA16あたりと比べても、真円度がやや低いような気がします。極端に言うとちょっとイビツな形をしています。ハズレを引いたんでしょうか?

フロントなどはラジアル組みなので、スポークをはじいた音で大まかなテンション差が分かります。縦振れを収めようとすると、特定のスポークの音が盛大に飛んでしまいます。テンションメーターで測ったら、ひどいバラツキになってるんじゃないでしょうか。まさに「知らぬが仏」というやつです。

まあでも素人がホビーユースで組む小径ホイールですし、トラブルなく走ることができればそれでいいかなと。

完成!新ホイールセット

というわけで、あらためてルート用20インチNEWホイールセットをご覧ください。どうぞッ!



何と言うか、銀ピカですね。ルートに取り付けたら浮いてしまいそうです。



フロントラジアルはスッキリしていて良い感じ。リアも、見た限りでは問題なく出来上がったようです。NDSがラジアルなのでニップルの緩みが心配ですが、2to1のためか、テンションはわりとマシになっています。



リアハブの左軸間座を交換した影響でしょうか、おちょこが若干キツくなってしまいました。

あとは実際に走ってどうかという点が重要。それはルート完成後にあらためてご報告します。



重さも量ってみました。
  • フロント563g
  • リア846g
ルート標準ホイールセットより軽くなったとはいえ、軽量ホイールとは呼べない数字になってしまいました。

参考までにKinetix Compの重量は、フロント495gリア875g といったところ。(リムテープ込み、個体差あり)

手組フロントホイールとの重量差は、そのままハブの重さの違いでしょう。Kinetix Compのフロントハブは、単体で53gと超軽量ですもんね。リアホイールは、重量面ではいい勝負。リアハブの性能はTiagraの圧勝で間違いなしです。

気になる手組ホイールの費用
  • 5,550円 リム2本
  • 3,840円 スポークとニップル
  • 3,200円 フロントハブ
  • 1,710円 リアハブ
概算で14,300円となりました。(一部、送料分含まず)

Kinetix Compの実勢価格は、フロント約8,000円、リア約9,000円。総額でおよそ17,000円というところ。費用面では善戦したのではないかと思います。

しかしこうして数字を並べてみると、Kinetix Compのコスパはそう悪くもないですね。前後でリムの形やデカールが違っても気にしないのなら、フロントはKinetixの完組を買うというのも有力な選択肢のひとつになりそうです。

リアは126mmの制約があるため(2014年モデルまで)Compをそのまま使うことはできませんが、TiagraとALEX DA16の32Hあたりで組めばコスト面でも十分渡り合えます。性能面ではもちろんTiagraに軍配が上がります。(Compのリアハブはイマイチなので)

なお、今回試したNDSラジアルの2to1組みは、手組みではけっして褒められた組み方ではないようです。メーカーによる専用設計の完組ホイールでやってこその変則組み。汎用品を使ったシロウトの手組みでは良いことなしだとか。ちなみに今回のリアホイールを32本3クロスで組むと、50g~60gの重量増となる計算でした。

以上でホイール手組み計画は一応の完了となりました。次回は、リムテープを巻いてタイヤとチューブをはめ、ホイールをルートに取り付けちゃいます!

2 件のコメント :

  1. はじめまして!74mmハブを検索してこのブログにたどり着きました。
    とても美しいホイールが完成しましたね!
    リアホイールの変速組みはまさに僕も妄想していたホイールと同じ組み方で大変参考になりました。
    次の更新も楽しみにしています。

    返信削除
    返信
    1. わだかまりのかたまりさん、こんばんは!
      銀ピカホイール、お褒めに預かり恐縮です。
      変態もとい変則組みホイールは楽しく組むことができました。
      いろいろチャレンジできるのが手組みの良いところですよね!
      前に74mmを持つ者同士、がんばっていきましょう!!

      削除