前回までのあらすじ
ボトムブラケットの調整をすべく、意気揚々と作業を始めた不肖ぽんた。 固定ボルトをねじり上げ、クランクを放り投げ、左ワンを叩きのめし、 BB軸を撫でまわした先に待ち受けていた思いもよらぬ事態とは?
ぽんたでございます。前回からの作業の続きです。
右ワンが回りません。ちょっとやそっとの力では動きそうにありません。ピクリともしません。こんなときのためによく知られた方法がいくつかあるので、試してみようと思います。
ボルトナットで共締め法
BSC規格の右ワンが逆ネジであるという特性を利用した方法です。右ワンを内外からボルトナットで挟んだとき、ボルトを締め込む方向と右ワンの緩む方向が同じであるため、ボルトを締める力=ワンを緩める力となって右ワンが外れるという具合。DIY整備ではわりとよく使われる方法で、軽い固着程度なら大抵これで外れるようです。汎用工具と数十円のボルトナットで出来るのが魅力。右ワンの内側が傷むという欠点がありますが、このBBは交換の予定なので今回は気にしません。
ということで買ってきましたボルト&ナット。一応ソケットも用意しました。ワンをボルトナットで挟み、ラチェットハンドルにソケットを付けて締め込みます。
ぬううっ!
回りません。
ふおおおおお!!!!!
全体重をかけます。
……ヌルッ
お?動いた?
いや、ボルトナットのほうがスベってました。ボルトナットが噛み合う力より、右ワンの固着力のほうが優ったようです。
ワンの穴に食い込んで変形したボルトとナット。どうも無理っぽい感じです。これ以上やるとむしろボルトナットのほうが外れなくなりそうです。
もうワンサイズ大きいボルトナットにすべきだったと反省しつつも、この方法は諦めることにします。
まだ次があります。
右ワン回し固定法
十分な長さのボルト・ナット・板座金・木片などを組み合わせ、右ワンに引っ掛けた工具が外れないよう、押し付けながら回す方法です。強固な右ワンに対抗するやり方として知られています。
これぞ本命にして王道。DIY右ワン外し界の横綱であります。
メガネタイプの右ワン回しを持っていることが前提となりますが、この方法で外れない右ワンはまずありません。たぶん(願望)。
力のくわえ方については、持ち手をパイプで延長して回す方法(トルク重視)と、持ち手に打撃を加える方法(インパクト重視)があるようですが、今回は後者でいきます。
木槌やプラハンでは太刀打ちできそうにないので、石頭ハンマーを用意。新聞紙ぐるぐる巻きで工具の持ち手を保護したら、渾身の力を込めてド突きます。
ドスン!(ガシャン)
ドスン!(ガシャン)
……(無言)
ドスンドスン!(ガシャガシャン)
ドスンドスンドスン!(ガシャガシャガシャン)
………(無言)
ふおおおおおぉぉぉおお!!!!!
ドスンドスンドスンドスンドス略(ガシャガ略
回らねえええええ!!!!!
1ミリも動いた様子がありません。
工具の口のほうが傷む始末です。(ネジ部にはあらかじめ浸透潤滑スプレーをかけてあります)
右ワンを外す方法はいくらでもあると書きましたけれども、もうないよ! あとはホーザンの高価な工具を買うぐらいしか。(ほかに熱して冷やすとかマイナーな方法がいくつかあるみたいですが)
しかし(2)の方法で外れないとは、正直思いもよらぬ事態です。さて、どうしたものか。
……
………
ピッピッピッピッ、ピッピッピッピッ。もしもしぽんたというものですが、助けてください。はい、じゃあ今から持っていきます。ピッ。
>>つづく
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