DAHON Routeのイマイチなところを率直に吐露してみた


国内版(アキボウ版)ダホンの愛すべき末っ子にして、当ブログの主役でもあるルート号。これまでも、ブログ内において数々の賛辞を送ってきました。

そんなルートにもダメなところはあります。今回はその中からとくに気になった部分を3つピックアップしてみようと思います。

ルートに関する3つの不満

第3位 粗悪なパーツが含まれている

廉価モデルだからこそ、あえて挙げたいのがこの第3位。使われているパーツが低品質という不満です。

カスタム大好き人間であれば何ならむしろ好都合、パーツ交換の理由ができたと歓迎するところですが、そもそもルートは小径ビギナー向けの自転車。改造など考えていない購入者も多いはずです。

素のままで走ることが多いであろうこの自転車に、必要最低限の性能しか有しない粗悪なBBや、玉受けが錆びまみれのハブなどが使われていて、果たしてよいものでしょうかね。

これが1万~2万円程度の激安自転車ならまだしも、シリーズ最廉価とはいえ5万円近い製品ですよ? この価格帯の自転車としてちょっとあり得ませんよ。現行モデルに至ってはハンドルバーが鉄ですからね。(2021年モデルからアルミ製に戻ったようです)

代理店(アキボウ)も苦心しているのは分かります。ですが、それはあくまで売る側の事情です。割高感の出ない価格を維持せんがために、各部の質を落としてコストダウンしても、 購入者の期待が失望に変わるだけじゃないでしょうか。

購入前にスペックを見ればある程度分かるだろって? もちろん分かる人には分かります。でも、そういう人ばかりではありませんよね。(しかもハンドルバーやBBの情報は公式サイトのスペック表に未記載)

とにかくルート購入後の心構えとしては、細部まできちんと整備・調整して乗ることでしょうね。安物パーツといえども手入れが行き届いていれば、それなりに快適に走れるはずです。

第2位 ステアリングが不安定である

小径車の宿命とも言うべきこの問題。安定しないステアリングが不満の第2位です。

ルートが初めての小径車という人なら、実際かなり驚くのではないでしょうか。エッ、こんなにフラフラするの?! と。

走りを求めて転がりの良いタイヤに換えると、不安定感がより強まるのだから困りものです。ステムを付ければかなり改善されるとはいえ、そのための費用や手間も馬鹿になりません。

小径車特有の過敏なステアリングなんてすぐに慣れてしまうよ、という意見も耳にします。確かに慣れでカバーできる部分もあります。しかしそれは単にカラダが順応しただけであって、欠点が解消したわけではないのです。

個人的には、この種の折りたたみ小径車には、最初からステムを標準装備にするとか、ハンドルポストにもっと角度を付けるなど、何らかの対策が施されていてしかるべきと思うのですが、どうでしょうか。

第1位 乗り心地がハードである

意外に思われるかもしれませんが、いま一番切実に感じているのがこの第1位。とにかく乗り心地が硬いことへの不満です。

振動がダイレクトに伝わってくる乗り味は、小径車の特徴としてよく言われることであり、その意味ではこれも先ほどの第2位と同様、やむを得ない部分なのかもしれません。

それにしても硬いんですよね、ルートは

チェーンステイを省略して太い2本脚で支えるというフレーム後部の構造も関係しているのでしょう。まぁとにかくカツンカツンです。(この硬さイコールフレーム剛性ではない)

タイヤをマラソンレーサーに交換した当初は、空気圧を前70psi、後80psi程度で使っていました。しかし、乗っていくうちに硬さが気になりはじめ、徐々に空気圧を下げて走るようになりました。今では走りが多少重くなるのを承知のうえで、前55psi、後65psi程度まで落としています。(タイヤ指定の標準空気圧は50psi-85psi)

周辺が田舎で悪路が多いという走行環境も、少なからず影響しているとは思います。ですが、たとえ整備の行き届いた都市部であっても、そうそう鏡のような路面ばかりではないハズ。むしろ都市部だからこそ、段差の乗り降りなど、路面状況とは別の障害が生じることもあるでしょう。

今のタイヤが劣化・消耗して交換の時期が来たら、次はシュワルベ ビッグアップルなどの太いバルーンタイヤを履かせるつもりです。タイヤのエアボリュームを増すことが、ルートの乗り心地を改善するためのほとんど唯一の方法でしょうね。

乗り手が違えば不満も違う

今回ピックアップした3つの不満点は、言うまでもなく私個人の主観によるものです。 走行環境や使い方はそれこそ十人十色。違う感想を持つルート乗りも大勢いると思います。

例えば、私は袋で持ち運ぶような輪行は経験がなく、輪行の際の不満などは挙げることができません。

異音など個体差によると思われるものも、不満な点としては数えませんでした。細部の作りは年式によっても違いますからね。

無改造ユーザーの多くが感じているであろうトップギアが軽すぎることへの不満についても、今回はあえて取り上げていません。ボスフリーという限られた選択肢の中では、現行のシマノ14-28Tは無難なチョイスだと思います。安物ですが品質自体は悪くありません。(13-28Tならなお良かったのですが)

ルートの購入を検討している方へ

ルートに対して日ごろ感じている不満を、この機会に腹蔵なく書き出してみました。せっかくルートを買おうと思っていたのに、読むうちに購入意欲が失せてしまった? まぁそれも無理からぬところですが……。しかし! ルートはけっしてダメな自転車ではありません。

価格の近い他社の折りたたみ自転車と比較すると、パーツ構成などで見劣りすることもあります。それでも、購入後に交換することのできない部分、折りたたみ構造の成熟度やフレームの信頼性では、ルートにアドバンテージがあると思っています。

趣味の自転車は自分のお気に入りを買うのがいちばんです。誰かに言われて決めるようなものでもないので、他のモデルも含めて幅広く検討してみてください。

2 件のコメント :

  1. 返信
    1. Unknownさんこんにちは。
      確かに度重なる値上げでお手頃感が薄れてきてはいますね。

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