ぽんたです。DAHON Route(2013)を徹底解剖シリーズ! 今回はスプロケットとチェーンをチェックしてみます。
重量
スプロケット 380g (6速ボスフリー)
チェーン 318g (110リンク)
ルート(2013)に取り付けられているスプロケットです。シマノの6速ボスフリータイプで型番MF-TZ20、歯数構成は14-16-18-21-24-28Tとなっています。
安価なものながら製品自体は良くできており、品質面では全く問題ありません。のちのち不満の種となってくるのはトップギアの歯数の部分でしょう。
安価な小径車はよく「漕いでも漕いでも進まない」と言われます。その元凶となっているのがギア比です。
ギア比はチェーンリング(クランク)の歯数と後スプロケットの歯数で決まります。ルートの最大ギア比は、前52T・後14Tのときの3.71。これはクランクが1回転するとき、後輪は3.71回転するという意味です。
けっこう進んでいるのでは?と思うかもしれませんが、さにあらず。小径車は700Cや26インチと比較してタイヤ1回転で走る距離が短いので、これではどうしても「進まない」という印象が先に立ってしまいます。
ロードバイク乗りならここで「もっと脚を回せ」と言うところでしょう。しかし、自転車にもいろいろあります。高ケイデンス(回転数)を維持して走るようなコンペティティブなスタイルではなく、無理のないケイデンスでのんびり走る。だけどたまにはスピードも感じたい。ルートにはそんなワガママを叶えてくれる自転車であってほしいのです。
ギア比を変えるには、前後スプロケットの歯数をいじる必要があります。前の歯数は大きく、後の歯数は小さくするほどギア比が上がります。両方同時に手を付ければより明らかな違いとなりますが、 ここでは後スプロケットの交換に注目してみたいと思います。トップギアが現在の14Tより小さいものを探します。
- 6速ボスフリースプロケットへの交換
現行品でトップ13T以下の6速ボスフリーを見つけるのは困難です(追記:IRDがトップ13Tの6速を出しているようです)。昔の物であればオークション等で見かけますが、おすすめはしません。 - 7速ボスフリースプロケットへの交換
新品でいくつか手に入れることができます。シマノ、サンレース、IRDなどがトップ13Tの7速ボスフリーを出しています。前52T・後13Tだとギア比4。ほかに台湾のDnPというメーカーがトップ11Tのものを作っています。品質はイマイチながら小径車乗りに人気の製品ですね。前52T・後11Tならギア比4.73。ここまでくれば不満も解消されるでしょう。 - 8速以上のボスフリースプロケットへの交換
キワモノ的存在ながら現行品が入手可能です。しかし、8速以上のボスフリーを使うぐらいなら、カセット化のほうをオススメします。
こうしてみると「漕いでも進まない」感の解消には、トップ13T以下の7速ボスフリースプロケットに交換するのが簡単かつ効果的な方法であると言えると思います。
7速ボスフリーならまず現在のホイールを替える必要がない。ロー側28TまでならRDもチェーンもそのままでOK。シフターを7速用のものに替えるだけで良いのです。さらにクランクまで交換し、例えばチェーンリングに56Tを使うと、前56T・後13Tでギア比4.31、前56T・後11Tでギア比5.09にもなります。ギア比が5を超えたら、さすがにもう回しきれない感じになりますね。
どこまでやるかは人にもよると思いますが、手始めとしては7速ボスフリーへの交換がおすすめです。
チェーンです。これまた安価な自転車ではおなじみ、KMC製のZチェーンです。数えたら110Lありました。
KMCは自転車乗りには良く知られたチェーンメーカー。製品にこれといった難点はありません。チェーンは6速7速8速で共通なので、7・8速化した後も、長さに過不足がなければそのまま使えます。
チェーンは気付かないうちに消耗している部分です。変速のキレが悪くなってきたと感じたら交換してみるのも良いでしょう。チェーンの「伸び」を計るチェーンチェッカーというメジャーを使えば、より確実に交換のタイミングがわかります。
クリーニングと注油はこまめにしておいたほうが気持ちよく動きます。ちなみにルートはチェーンステーのないフレーム構造なので、チェーンを切り離すことなくフレームから取り外すことができます。(RDのプーリーを外す手間がありますが)
以上、Route(2013)のスプロケット&チェーンを徹底チェック!でした。
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