ぽんたです。DAHON Route(2013)を徹底解剖するシリーズ。今回はクランク周りをチェック!ということで、クランク、ボトムブラケット、ペダルを見てみようと思います。
重量
クランクセット 823g
ボトムブラケット 280g
ペダル(ペア) 384g
ルートに組み付けられているクランクセットです。歯数52T、クランク長170mm、四角軸嵌合。アームが軽合金製、一体型のチェーンリングはスチール製、両側のガードが樹脂製という作り。製造元が定かではありません。
安い自転車によくあるクランクセットですが、そう悪いものではありません。裏面肉抜き6061アルミ製のアームで重量も抑えられていますし、鉄のチェーンリングは耐摩耗性という点では圧倒的。チェーンガードも街乗りには好都合です。現行の6速はもちろん、7~8速までならこのクランクセットで十分じゃないでしょうか。
それでもやっぱり交換したくなるんですよね(笑)。変速系・駆動系を総取り替えする話は後に譲るとして、ここではクランクだけ替えたいという場合に絞って進めようと思います。
ルートの変速系はそのままにクランクだけ替えることのメリットは、
- 好みの歯数を選べる
- 軽量かつ高剛性な足元を期待できる
- 見た目が変わる
歯数の変更はチェーンリングを交換することで可能になります。ルートの初期クランクはチェーンリングが取り外せないタイプ。歯数を変えようと思ったらクランクセットを丸ごと交換するほかありません。チェーンリングがボルト固定タイプのクランクに取り換えれば、走る場所や乗り方に適した歯数を自由に選ぶことができます。
その副産物として恩恵に預かれるのが軽量化です。むしろこっちのほうが本命という方も多いかもしれませんね。初期クランクセットは重さ823g。これをアルミ製アーム&チェーンリングのクランクセットに替えれば、100g~150g程度は軽くなる計算です。
さらに、見た目の変化も馬鹿にできません。クランク周辺は自転車の中でも目立つ部分ですから、ここをいじると全体の印象がガラッと変わります。
もうひとつ気がかりなのがこのボトムブラケットの存在。ルートのBBはカップアンドコーン式の四角軸タイプです。(BBの整備調整はこちらをご覧ください)
BB軸の両端が整っておらず正確な軸長を測りにくいのですが、BB軸長113mm(実測113.5mm)と見ていいと思います。突出し量が左右非対称の作りです。
現行ロード用四角軸クランク(ダブル用)の場合、BB軸長110mm前後を適正軸長としているものが多いので、113mmならそのまま使おうと思えば使えなくもない長さです。
ですがこのBB、ルートの初期構成パーツの中でも1、2を争う低品質部品。安チャリ標準の仕様とはいえ、さすがにどうなの?という感じです。無理して交換する必要はありませんが、クランクを替えるのであれば、 同時にBBももう少し良い物にしておきたいところです。
ペダルです。両方ともVP製。右側だけが折りたたみ式です。左側は折りたたんだ際にフレームの内側にくるので、ペダルが折りたたまれる必要はないということでしょうか。
ペダル自体は樹脂製の安価なもので特筆すべき点はありません。折りたたみのほうはY字の部分がトリガーになっていて、指で引いて折りたたむという方式。押し込むタイプよりはずいぶん楽に折りたためる印象です。
ペダルは好みで簡単に交換できる部分です。個人的にはやはり左右両方とも折りたたみタイプ、あるいは取り外しタイプのペダルにしたいですね。自転車をほとんど折りたたまないなら、左右とも普通のしっかりしたペダルに交換するのもありです。
以上、ルート(2013)のクランク周りをチェック!でした。
こんばんは、ぽんたさん
返信削除当方所有のルート(2013年製の中古)なのですが、自転車に跨った状態の左側ペダルが非折りたたみ式なので不思議に思っておりました。
メトロの場合は両方とも折りたたみ式ですので、「折りたたみ自転車のペダルは折りたたみ式」という固定概念がありました。ゆえに何らかの事情で前ユーザーが取り替えたのだろうか?と思っておりました。
新品購入でしたら取扱い説明書に記述されているのでしょうが、中古購入の場合はオリジルの状態が分かりません。
とても参考になりました。
座敷犬さん、こんばんは!
削除ペダルが片側だけ折りたたみって、アレ?と思いますよね。
ルートの場合はコスト上の理由が大きいのでしょうが、
高価なブロンプトンなども同様に片側だけ折りたたみペダルなので、
折りたたみ自転車にとっては合理的な面もあるのでしょう。