DAHON Route カスタマイズ #12 ブレーキ系パーツとグリップの取り付け


ぽんたです。今回はブレーキ系とハンドル周りです。

Vブレーキの取り付け


まずはVブレーキからいきます。取り付けるのはDeore BR-M530です。YEAH号で使っていたものを持ってきました。シューはカートリッジタイプに交換済みです。重さ190g(1ペア、小物含まず)でした。



スタッドに軽くグリスを塗って取り付けます。Vブレーキボスの付け根にある3つの穴のどれかにスプリングの爪を引っ掛けるわけですが、ここは中段の穴を使うのが普通なんだそうです。しかしそのとおりにしてみたところ、アームにまったくリターンテンションが掛かりません。

う~ん? YEAH号ではどうだったかなと確認してみたところ、フロントは中段、リアは上段の穴を使っていました。そういえばリアは途中から上段に変えた記憶があります。

今回は中段の穴ではまったく使い物にならない気配。スプリングが経年で弱くなることがあるんでしょうかね? フレームにもよるのかな? とにかくこの場は、上段に爪を掛けることで対応します。



固定してスプリングの具合を確かめてみると、こんどは逆に少し強すぎる感じもしますが、仕方ありません。いずれ機を見て改善することにして次の作業に移ります。

ブレーキレバーの取り付け


続いてはハンドル周り。ブレーキレバーの取り付けです。こちらもYEAH号からの移植品。Deore BL-M590を使います。

組み付け作業は難なく完了。と思いきや、予想外の出来事が。



シフトレバーを操作すしようとると、親指がブレーキレバー固定ボルトに当たるんですよね。これはちょっと困りました。ギア操作のたびに指が固定ボルトに引っ掛かるのでは、鬱陶しくてやってられません。



どうしてこうなったのかと言いますと、このSL-R440というシフトレバーは本来、BL-R440とペアで使うよう作られているわけですが、そのフラットバーロード用のBL-R440は、固定ボルトが下向きに付いています。しかし、MTB系ブレーキレバーのBL-M590では、固定ボルトの頭がハンドル手前に向いているんです。

シマノの現行品を見比べてみると、フラットバーロード用レバーもMTB用レバーも、固定ボルトの向きは揃ってハンドル手前側。現行品同士ならミックスして使っても、ボルトの位置に関しては何ら問題ないのですが……。

せっかくのSL-R440もお蔵入りで、SL-3500あたりを買い直すしかないのかとガックリ。……。

いや、待てよ? あのブレーキレバーだったらもしかして……



お蔵入り箱の奥底から蘇りました。Avid SPEED DIAL Tiです。



Deoreと並べてみると一目瞭然。これこそ求めていた固定ボルトの位置です。さっそく取り付けてみると、



おおぅ!スッキリ! シフトレバーとのクリアランスも完璧です。

使うあてのなかったお蔵入りパーツに、まさかこんな形で出番が回って来るとは。わからないものですね。



このレバー自体は生粋のMTB用。アウターの出方に角度が付いていたりして、ルートのハンドル周りには、イマイチそぐわない部分もあるのですが、贅沢は言っていられません。

ちなみに何が「Ti」なのかといえば、固定ボルトがチタン製というだけです。それでもDeoreよりわずかに重く、重量189g(ペア)となっています。SPEED DIALの機能のぶんでしょうかね。

グリップの取り付け

さあハンドル周り、最後はグリップです。今回、この部分には、以前から試したいと思っていたアレを使ってみようと思います。



ホームセンターでもよく見るこちら、スポンジカバー SGB-110です。わずか120円で、1個12gと超軽量! 発砲ポリエチレンゴム製で吸い付き最高! クッション性も抜群でとっても快適! こんな良いモノを使わない手はありません。



と思ったのですが、これが大誤算。自転車用のグリップとしては、とても使えたものじゃありませんでした。

見た目がダサいのは織り込み済みとしても、このグリップにおける最大の問題は、握った手の中でハンドルが遊んでしまうことです。おそらくミゾがあるせいだと思うのですが、それぞれが独立した山のようになっているため、ミゾ側に倒れ込むように動いてしまうんですよね。これが操舵感を損う大きな要因となっています。

この部分については、あるいは、人によって好みの分かれるところかもしれません。実際、グリップとして十分使えるというレビューも見かけます。しかし、私にはちょっと疑問です。

さらに、水に弱いという欠点も無視できません。濡れると、いとも簡単に回ってしまいます。

自転車用として販売されているフォームグリップは、ミゾの無いプレーンな形状になっているものが多く、しかも裏面に防水加工が施されていたりするようです。やはり餅は餅屋ですね。

そんなわけでホムセンスポンジカバーの使用は断念。急遽、代わりのグリップを調達しました。
それがこちら。



ACOR エルゴグリップです。千円もしないような安価な製品ながら、握った感じは思いのほか快適です。エルゴンあたりとは比較にならないものの、値段を考えればアリかなと思います。重さ172g(ペア)でした。

クローズドエンドのグリップなので、付け外しには少々手間がかかります。



見た目も案外悪くないようです。もう少し短ければなお良かったのですが、まあこんなもんでしょうかね。しばらくはこれを使ってみるつもりです。

ケーブル&ワイヤー類の取り付け

ハンドル周りがひと通り整ったので、さっそくケーブル・ワイヤー類を通します。

アウターのさばき方については迷いました。現行DAHONは左側からまとめて後ろに送るスタイル。見た目は少々アンバランスながら、折りたたみの際にとても都合が良いとのこと。なので、まずはそのとおりにしてみます。

フロントVブレーキのインナーリードパイプは、手持ちのフレキシブルタイプに交換してみました。アウターケーシングをまとめるスパイラルチューブも、新たに購入して用意しました。



とりあえずワイヤー張りも完了。残すはチェーンとペダルのみです。ということは? 次回ついに完成?!

14 件のコメント :

  1. Vブレーキのスプリング、カプレオVでも同じ症状が出てました。
    その時は両方とも片効き調整ねじを限界まで締め込んで中段にセット、スプリングが強いほうのブレーキアーチの片効き調整ねじを緩めてセットしてました。
    片方上段、片方中段でもやってたんですがレバーの引きが重くなっちゃうんですよね。引いてたレバーが2フィンガーだったのでなおさら・・・。

    スプリングの強さに個体差があるんですかね?この症状はミニベロでしか遭遇してないのでミニベロ特有?なんにせよ不可解なんですよね。

    ハンドル周りが決まって完成に近づいてきましたね!次回も楽しみにしています。

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    1. 同じ症状が出ましたか!
      何でしょうかねコレ。
      スプリングは上段に掛けるとやっぱり重くなってしまいますね。
      今回レバーがDeoreならまだ良かったんですけど、
      Avidはレバーの形状のせいか、Deoreよりさらに引きが重く感じます。
      SpeedDialで多少軽減することはできそうですが・・・。
      完成後にある程度の距離を乗ってみて手が厳しいようなら、
      わだかまりさんの方法で再調整してみます。

      いよいよ完成も間近ですよ!
      でも焦るとまたやらかしてしまうので(笑)、
      急ぎつつも慎重にやっていこうと思います!

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  2. 先日、ハンドルバー径の適合について質問させていただいた者です。
    誠に厚かましいのですが、ぽんた様のルートに使用されているスパイラルチューブの商品名もしくは内径等の詳細を教えていただけないでしょうか?
    巻き方も…「左ブレーキケーブルにスパイラルチューブ+他の2本のチューブ」の上にスパイラルチューブの2重巻になっているようにみえるのですが??

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    1. あーてぃさん、こんばんは!
      ルートに使っているスパイラルチューブは地元のホームセンターで購入したものだったような……。径が定かではないのですが、ブレーキアウターより細いシフトアウターにちょうどピッタリと巻けるサイズなので、たぶん内径4mmだと思います。不確かな記憶でスミマセン。
      この記事の時点では、画像のように2箇所でガッチリとグルグル巻き(1重)にしてますが、現在は下のほうで短く巻いて止めるだけにしています。上のほうは比較的ばらけた状態ですね。そのほうがアウターの流れに無理がなく、軽快に操作できるような気がしたもので。まあ、ほんの気持ち程度の違いですが。この辺は好みもあるので、まとめ方をいろいろ試してみると良いかもしれません。

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  3. 助かりましたm(_ _;)m
    早速内径Φ4mmのスパイラルチューブを入手したいと思います。
    現在HORIZEのカスタム中です。
    https://twitter.com/GuardRt/status/936633836762316800
    本当にこちらのブログ記事に助けられています。

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    1. 451化にアルフィーネ11速ディスクのホライズですか!いいですね!カンビウムも良いアクセントになってます。これは日常乗りはもちろんスポーツ走行もバッチリな万能マシンになりそうですね。完成したらぜひ走行感を聞かせてください!

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    2. ヘッドパーツのグリスアップであったり、説明書の存在に気づかせていただいたりと何かとこちらのブログ記事に助けられています。
      https://twitter.com/GuardRt/status/937252014798471168
      https://twitter.com/GuardRt/status/936970938058391552
      https://twitter.com/GuardRt/status/936909485909536768
      https://twitter.com/GuardRt/status/936629011035308032
      https://twitter.com/GuardRt/status/935539731420418050

      完成しましたら感想を必ず!

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    3. いいですね~完成期待してます!

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  4. お早うございます。
    一応 こんな形に収束しました。
    https://twitter.com/GuardRt/status/942044440650137600
    試走の感想はまた後日にでも(;^ω^)

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    1. あーてぃさん、こんばんは!
      写真拝見しました。いいですね~。すごくスッキリとして見えます。
      前後Vブレーキのごちゃっとした部分が無いからですかね。
      ディスクブレーキ車に俄然興味が出てきました。

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  5. 遅くなりましたが…試走の感想を当方のブログにアップしました。
    もしお暇なお時間ございましたら(;^ω^)
    https://ameblo.jp/rantzwadorl/entry-12341979380.html

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    1. あーてぃさん、こんばんは!
      アメブロのほうにもコメントさせていただきましたが、やはりクイックなステアリングは気になるところですよね。ステムの突き出しはホントに大事……。ダホンで操縦安定性を求めるなら結局DASH系を選ぶしかないんですかね~。

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  6. スミマセン(汗)違うブログまで出張させてしまい恐縮です。またわざわざのコメント返しありがとうございます。

    ハンドリングも含めて 自己評価辛めです(ヽ´ω`)
    思った以上に制約があるといった感じでしょうか…
    ルートよりも大柄な点でHorizeは折り畳み自転車としてもマイナスな気がしてきました。しばらくHorizeはイジるつもりはありません(やるとしたらヘッドパーツ交換でしょうか…ゴクリ…)。
    ぽんた様のアドバイス通り、普段の近所周りは電動アシスト車で、サイクリングは車に載っけて行楽地にDAHONで!と使い分ける所存です。
    しかし、ぽんた様のブログの情報には嫁さんのMetroに引き続き、今回のHorizeの作業でも助けられました!あらためてお礼申し上げます<(_ _)>

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    1. こちらこそ、このような拙いブログが少しでも何かしらの役に立ったのであれば、まことに幸いです。お暇なときにでもまた気兼ねなくご訪問ください!

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