二か月遅れのルートくん大掃除祭り!つづきです。今回はスプロケ、プーリー、ギア板をきれいにします。
まずはスプロケットから。チェーン同様、やっぱりドロドロです。これにもまずエーゼットのディグリーザーを使ってみます。
取り外して容器に入れ、さっそくディグリーザーをスプレー。前回のチェーン清掃では使用量が少なかったかもと反省して、こんどは多めに吹いてみました。
少し時間をおいてから歯ブラシ等を使って汚れを落とします。
ディグリーザーを多めに使ったのが良かったのか、汚れが簡単に落ちていきます。
大体こんなものかなと水で洗い流してみたら、これがなんと一度でピカピカに!
チェーンディグリーザーという商品名ですが、むしろスプロケの清掃に向いているかも?
追記: このディグリーザーはアルミに対して攻撃性があるようです。ギアをまとめるスパイダーがアルミ製のスプロケには使わないほうが良いかもしれません。
つづいてリアディレイラー、RD-4600のプーリーです。こちらもご覧のとおりの状態。
アレンキーを使ってケージから取り外し、それぞれを容器に投入。
軽く汚れを拭き取ったら、これにもたっぷりとディグリーザーを吹きます。
シマノのロード系コンポでプーリーにシールドベアリングが使われているのは、デュラやアルテなどの上位モデルのみ。105以下のグレードではボールベアリングを使わず、ブッシュとカップワッシャーを用いた構造になっています。
フリクション低減やワンポイントのドレスアップを狙って、この部分をシールドベアリング採用の社外プーリーに替えている方も多いかもしれません。
かくいう私も、YEAH号改のリアディレイラー(RD-3400)に、BBBローラーボーイを使っていたことがあります。が、じきに純正プーリーに戻してしまいました。
- 純正ガイドプーリーのほうが変速の調子が良い
- シールドベアリング化の恩恵を走行中に体感できなかった
- 清掃時、ベアリングに対する洗浄剤の影響が気になる(拭き取るだけの清掃なら問題ありません)
さておき、すっかりきれいになったRD-4600のプーリーです。こちらは安心のメタルブッシュによる回転。
ガイドプーリーとテンションプーリーには区別があって、ブッシュの接触面や形がちょっと違います。
ご存じのとおり、シマノ純正ガイドプーリーは、左右軸方向にわずかに動くように作られています。これにより変速動作がいっそう円滑になるのだとか。
BBBローラーボーイのアッパープーリー(ガイドプーリー)はこのフローティングがない代わりに、歯が少し薄く作られています。あえてルーズに噛み合うことでズレを吸収する狙いでしょうか。
ガイドプーリーが左右に動く仕組みはシマノの特許だそうです。この特許の出願が1995年9月。特許の存続期間は一般に出願日から20年ということらしいので、もうじき切れるようですね。
残るもうひとつ、シマノ純正テンションプーリーは、回転の方向に指定があるのが特徴です。よく見ると、チェーンを迎える方向の歯先が尖っていますね。選択ギア位置によってチェーンが斜めになっている状態でも、スムーズに迎え入れようという工夫なのでしょう。
RD-TY18のテンションプーリーにはこの加工がなかったので、グレードや対応変速数によっても違いがあるようです。
ちなみにRD-4600のプーリーは、RD-5700と共通のものです。上の分解図でもわかるとおり、両者には共通する構成パーツが多くなっています。なるほど商品価格に差がないわけです。
きれいになったプーリーをRDケージに組み戻します。
先にブッシュにグリスを塗って挿し込み、カップワッシャーとの接触面にも塗ってから挟み込みます。ミゾ部分のグリスが多すぎた気もしますが……まあいいか。(ここはサラサラ系オイルのほうが良いかも)
テンションプーリーの裏表(回転方向)に気を付けて、六角レンチで固定ボルトを締め直したら完了です。
残るはフロント、ギア板です。クランクはそのままに、チェーンリングだけ外して清掃します。
こちらにはパーツクリーナーを使用。難なくきれいになりました。
FC-6600のチェーンリングはグレー色の仕上げのため、表面処理が剥げると歯がずいぶん減ったように見えますが、実際の消耗は大したことはありません。
それよりも気になったのは、歯の外側が内側より明らかに剥げている点です。外寄りのチェーンラインによる影響でしょうか? 9速スプロケにおいて7速の位置で真っ直ぐということは、多くの場面でチェーンが内側に向かって斜めに走ることになり、結果、歯の外側が先に削られるという状況なのかも……。
改善したほうが良いのでしょうねこれは。チェーンリングをインナー側に移しますかね。
まあそれは後回しにしまして、とりあえずギア周りの清掃、完了しました!
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