難易度 ★★ (場合によっては★★★★)

ぽんたです。一連の右ワン格闘劇により頓挫してしまったBB整備ですが、手順だけでも簡単にまとめてみようと思います。
その前に誤解のないよう申し添えておきますと、すべてのルートのBB右ワンが鬼のように馬鹿締めされているわけではない、ということです。たぶん。
固いことは間違いないでしょうが、右ワン回しをボルト固定する方法で挑めば十中八九外れます。それで駄目なら無理をせず自転車店に持ち込むのが賢明です。
さらに言うと、そもそもBBのグリスアップと調整だけなら右ワンを外さなくとも出来るのです。
- クランク抜きを使って左右のクランクを外す
- 左ロックリングを外す(正ねじ)
- 左ワンを外す(正ねじ)
- BB軸とベアリングを抜き取る
ここまでやったら折り返し。新しいグリスを盛って組み戻します。グリスはホームセンターなどにある汎用の万能グリスで十分です。
- 右ワン内側の球当たり面にグリスを盛る
- BB軸と右ベアリング球にも同様にグリスをたっぷり盛る

錆防止のため軸全体にもグリスを薄くのばしておくと良いでしょう。このタイプのベアリングには正しい向きがあります。この場合、画像のように球が外向きになります。
ルートのBB軸は突出し量が左右非対称なので、組み戻す際にはその向きにも気を付けてください。少し長いほうが右側(ギア側)です。
- 右ベアリングと軸を挿し入れる
- 左ワン・左ベアリング球にもグリスを山盛りにして取り付ける
- 左ワンを手で回し入れる
- ロックリングを取り付ける
軸にゴリもガタもない状態を見つけてロックリングで固定します。ルートの初期BBの場合、このさじ加減が少々面倒かもしれません。ワンを押さえる工具がないということもありますが、なによりBBの品質の低さが調整を困難なものにしています。
ガタもゴリもない状態っていうけど、ガタかゴリか、どっちかしかないんだけど?
そうなんですよね。このBBの場合。
仕方ないので妥協点を見つけることにします。ガタよりは微ゴリのほうがマシということで、ガタの出ない方向で調整します。ロックリングを締めるときにワンが共回りして動いてしまうことがあるので、それも念頭に位置決めします。
- 左ワンをちょうど良い位置までねじ込む
- ワンを維持しながらロックリングを確実に締め込む
手で回してみるとまだゴロゴロとした感触が残っているかもしれませんが、調整前よりはだいぶ良くなったんじゃないでしょうか。使っていくうちに当たりがついて、ゴリもいくらか解消されると思います。
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